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書評『女性30代からの「複業」生活のすすめ』働き方をコントロールする

今回、ご紹介する本は『女性30代からの「複業」生活のすすめ』。
著者は、山下弓さん。
子供の成長に合わせて転職を繰り返し、ライフプランニングDUOの代表を務めつつ、ファイナンシャルプランナーとキャリアコンサルタントの資格を軸に、幅広く活躍されている方です。
本書は、下記に該当する人に、おすすめです。
- 子育ても仕事もあきらめたくない人
- 社会の働き方にとらわれない仕事をしたい人
- 仕事の幅や量を自分でコントロールしたい人
その他、本書を読んで、気づきになった内容を整理します。
今が続くとは限らない
いま働いている会社が、10年後も存続している保証はありません。
仮に残っていたとしても、現在の勢いはなくなり、規模を縮小し、ギリギリの経営で、給与も上がらない状況かもしれません。
信頼していた社長が、年齢を重ね、体力的、精神的にも、衰えてしまい、今後の成長が見込めない。
経営が苦しくなると、社員への扱いも、大きく変わってきます。
何より、自分自身も、年齢を重ねているため、今と同じ状態で仕事はできません。
仮に10年後、今と同じ、もしくは今以上の状態でいるためには、先を見越した準備に取り組む必要があります。
「副業」ではなく「複業」とする意味
「副業」ではなく「複業」とする意味について。
「副業」は、本業がありつつ、あくまで補助的な収入源としての仕事になります。
仕事の内容は、本業とは関係のない分野になりがちです。
これでは、もったいないです。
「複業」は、どれも本業との関連性があり、相乗効果を発揮できるものとして考えます。
仕事量や収入などに差はでますが、どれも本業の一部である、「複業A×複業B×複業C=あなたの本業」という形です。
企業には、事業ポートフォリオという考え方があります。
複数の事業をおこなう場合、各事業の相乗効果と、市況の変化でどれか1つが衰退しても、他事業で支えるというものです。
企業でさえ、こういったリスク管理をしています。
不安定な世の中であれば、個人においても、同様の考えを持ち、リスク管理をしていくのは当然ですね。
時間給以外の所得を得る
複業をするなら、時間給以外の、仕組みから得られる事業所得を目指すべきですね。
時間給は、言葉のとおり、時間に対して所得が発生するものです。
アルバイトやパートなどがそうですね。
会社員も似たようなもので、時間給という形ではありませんが、毎月、一定の労働をすることで、決められた給与を得ています。
時間給は、労働した分だけ所得も増えていきますが、自分の時間を切り売りしています。
これでは、時間的にも、体力的にも限界があります。
所得の額を増やしつつ、自分の時間も確保するためには、自分のビジネス(仕組み)を持つしかありません。
ビジネス以外では、投資による所得でもOKです。
投資は、労働ではなく、お金に働いてもらわけですが、その分、知識や経験が必要になります。
会社員をしながらビジネス思考を養う
会社員として働くのと、自分でビジネスをつくるのでは、思考や姿勢、行動が、まったく違います。
まず大きな違いは、会社員は割り当てられた業務があり、そして報酬をもらえます。
しかし、ビジネスをつくるとなると、全然違いますね。
業務は与えられず、ゼロから自分でつくっていく必要があります。
さらに、自分のつくった業務の対価として、報酬を貰えるようにしなければいけません。
想像しただけでも、大変ですね。
モノを仕入れて、販売する、いわゆる物販はイメージをつけやすいですが、サービスとなると、また難しくなります。
なので、会社員をしながらも、自分の会社でサービスを提供しているような、疑似的な起業意識を持ちながら、ビジネス思考を養うことが重要です。
ビジネス思考を持つことは、仮に起業をせずに、会社員として働く中でも、メリットは大きいです。
ただ、やらされている業務ではなく、自分の仕事として、お客様やサービスのことを、常に考えている。
後々の成果が大きく変わってきます。
まとめ
本書のタイトルは「女性30代から」とありますが、性別関係なく男性でも参考になる内容です。
子供がいるから「働けない」「収入を増やせない」というのは、凝り固まった考えです。
「男性だから」「女性だから」というのも関係ありません。
重要なのは、いま自分のいる環境や状況をふまえ、工夫を凝らし、実践していくことです。
諦める理由ではなく、できる理由を探すと考えを大事にしていきましょう。
以上です。