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書評『複業の思考法』収入とやりがいを両立するコツ


こんにちは。副業会社員の”ねも“です。
今回、紹介する本は『複業の思考法』。
著者は、酒井潤さん。
ハワイでの起業やアメリカで複数企業に勤務後、現在はソフトエンジニアや講師として活躍されている方です。
副業も合わせた年収は5,000万円以上になるそうです。
本書ポイントは、下記のとおりです。
- アメリカで活躍する日本人の働き方を知れる
- より高い給与を得られるコツを知れる
- 収入とやりがいを両立のコツを知れる
本書を読んで、気づきになった内容を、以降でまとめています。
働くことを投資ととらえる
投資というと、株式や債券、暗号通貨などの、金融投資が思いつきますが、ほとんどの人がおこなっていて、最も身近な投資は「労働」です。
金融投資の場合は、より高い利回りを求めますが、最も投資をしている「労働」から得られる報酬(主に給与)にたいしては、わりと適当だったりします。
それは「働くのに大事なのは給与ではない。世のため人のためだ」という、日本人の持つ美徳が、そうさせています。
もちろん、人生は給与がすべてでではありませんが、給与は高ければ高いほど良いです。
「今と全く同じ仕事で、もっと高い給与が欲しくないですか?」と聞かれて、「欲しくない」と答える人は、ほぼいないと思います。
人との繋がり、業務が楽しいなど、給与以外を報酬と考えることもできます。
働くことで得られる報酬を、どれを優先するかは、人それぞれでOKですが、給与を優先しても良いわけです。
私の場合、以前は「やりがい」を優先していましたが、今は「給与」にしています。
理由としては、「やりがい」は、お金があれば自分でつくれるので、会社の仕事に求める必要はないと思考が変わったためです。
ビジネスの上手い環境で働く
アメリカは給与が高いけど、なぜ日本は低いのか?
雇用や解雇に対するルールが違うこともありますが、「ビジネスが上手いと下手」というもあります。
アメリカは投資思考が高いことからもあるように、同じことをするにしても、より多くのものを得ようします。
日本は、そのあたりが弱いです。
企業についても同じで、例えばエンジニア職の中では、仕事の内容が変わらないのに、給与が全然違うことがあります。
理由は、所属している会社が違うため。
企業によって給与制度は違うので、働いている個人の能力や実績が同じでも、差がでてくるのが当然です。
ビジネスの下手な企業で働けば、給与は低くなりますし、上手い企業で働けば、自然と高くなるわけです。
なので、高い給与を望むなら、国や地域、企業など、ビジネスの上手い環境を見きわめて、そこに身をおくことが重要です。
スピードを重視する
会社員の仕事でも重要ですが、複業を始めるなら、より重要になってきます。
新しくビジネスを始めるなら、当然で、もたもたと時間をかけて準備をするよりも、少し不格好でも、サッサと始めて、トライ&エラーを繰り返し、ユーザーの声を元に改善していけば良いだけです。
このあたり、アメリカのビジネス界隈では盛んで、出来栄えが不十分なITサービスでも、まずは最低限の機能をユーザーに使ってもらうことを優先します。
日本では、ゲームアプリ会社などが、こういった方法でゲームアプリの開発をおこなっていて、必要機能だけを盛り込んでリリースして、ユーザーの反響を見たうえで、追加開発をするか、クローズするかを判断しています。
いろいろと考えても、世の中に出してみなければ、結局は分からないということです。
だからといって、微妙なサービスを提供してもダメです。
ユーザーが使ってくれるように、機能を極限まで絞りつつ、かつ良いものを提供しましょう。
リスクを取りつつ確実性を高める
新しいことを始めるのはリスクを取ることです。
成功するかどうかは、やってみないと分かりませんが、「リスクを取る=確実性がない」というのは間違いです。
リスクを取ったとしても、「確実に成功するには、どうすべきか?」というのを戦略的に考えて、実行することが必要です。
確実性を高める方法の1つには、行動履歴を数値化して管理するというのがあります。
いわゆる、KPI(重要業績評価指標)ですね。
例えば、ブログなら「毎月○記事を投稿して、〇PVを達成する」などがあります。
目標値を決めたら、それに向かった定量的に行動し、その結果を振り返り、改善をおこなうと、PDCAの繰り返しですね。
それと、リスク自体も明確にしておくようにしましょう。
「起業はリスクがあるよね」というのは、何となく通じていますが、具体的なリスクについては、理解していない人が多いです。
起業するリスクには、「資金が必要」「軌道にのるまでは寝ずに働く」「家族との時間が減る」「頑張っても儲からないかも」などが考えられます。
こういったリスクは必ずあるのもで、どう解決していくことが必要なだけで、「リスクがあるから起業はダメ」ということにはなりません。
まとめ
本書からは、アメリカのシリコンバレーでエンジニアを軸に、複業・副業で働く人の実状を、知ることができます。
自分の能力だけではなく、そもそもの働く環境によって、収入をふくんだ、仕事の充実感は、大きく変わるもんだなと痛感します。
そういえば、昔に読んだ本の『クリエイティブ都市論』にも、近しい内容がありました。
こちらも、おすすめなので、ぜひ読んでみてください。
以上です。