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書評『「こころの定年」を乗り越えろ』本当の定年は自分の行動次第


こんにちは。副業会社員の”ねも“です。
今回、紹介する本は『「こころの定年」を乗り越えろ』。
著者は、楠木新さん。
大手生命保険会社に勤務をしながら、「働く意味」をテーマに取材・執筆・講演・大学講師などでも活躍されている方です。
本書のポイントは、下記のとおりです。
- 今の働き方だと将来に不安を感じている30代・40代の人向け
- 自己実現を果たせる働き方
- 会社員と起業家・フリーランスの違いについて
本書を読んで、気づきになった内容を、以降でまとめています。
会社は自己実現の場ではない
転職系メディアなどを見渡すと
「自分のやりたいことができる」
「適した仕事に出会える」
など、自己実現を煽る言葉に溢れています。
会社の仕事において、という前提であれば、言葉どおりですが、本質的な自己実現を果たす場ではありません。
「本当に自分が望み、叶えたい願望は、会社や仕事での働きやすさですか?」
と聞かれたら、多くの人は「違う」と答えるのではないでしょうか。
会社での仕事は、自己実現を果たすための、必要条件ではありますが、自己実現そのものではありません。
例えば、自己実現には下記のようなものがあります。
- 趣味で使えるお金が欲しいので、収入を増やしたい
- 仕事を早く終わらせ、家族と過ごす時間を増やしたい
- 海外で暮らしたいので、外資の会社で働きたい
など、基本的には仕事は手段であり、目的ではありません。
では、仕事は自己実現にはならないのか?というと、必ずしも、そうではありません。
例えば、経営者や起業家などは、自己実現のために、会社を経営しています。
- 農業とITで、食料問題を解決したい
- 保育園を増やして、待機児童を減らしたい
- テクノロジーを使って、新しい働き方を増やしたい
といった、会社のミッションやビジョンに置く形で、自己実現を目指しています。
これらは、会社員では果たすことが難しいといえます。
会社員は社会とのつながりが弱い
社会人として働いているので、社会とはつながってはいます。
ですが、起業家やフリーランスと比べた場合は、社会との繋がりが弱いと言えます。
リスクとして、会社を辞めて独立した時に、上手くいかない確率が高いということです。
弱くなる理由は、基本的に所属をしている企業や組織を媒介にしているためです。
結果として、社会とのつながりは、間接的なものになります。
ちょっと伝わりにくいかもしれませんね。
例えば、ビジネスに置きかえると、起業家やフリーランスは顧客からの報酬が直接的ですが、会社員は顧客の報酬を給与と形で受け取ります。
この時点で間接的となります。
くわえて、会社員は顧客のことだけではなく、組織のことを考えて働く必要があるため、社会とのつながりが弱くなりがちです。
では、会社員では、必ず社会とのつながりが弱くなるのか?というと、そうとは言い切れません。
大事なのは、意識の問題です。
顧客についてを、より多く考えて、付加価値を提供することです。
始めるのは早いほうが良い
新しいことを始めるのに、「ある程度のスキルや経験を積んでから」と考える人は多いです。
私もそうでした。
目標をふまえた上での積み重ねであれば良いですが、「とりあえず」的で、闇雲な積み重ねは意味がありません。
もし複業の1つとして起業をしたいと、自分のビジネスを持ちたいと考えているなら、会社員としての経験よりも、起業家としての経験を優先すべきです。
ただ、起業するにあたって、必要なスキルや経験、実績や人脈を会社員として、積み上げておくなら、話は別です。
つまり、目的意識をもちながら、会社員として働いているか?ということです。
よほどの運が無い限り、上手くいくまでは、時間がかかります。
なので、起業に関わらず、何かを始めるなら、早ければ早いほど良いです。
手の届く複数の人に自分を重ねる
憧れているからといって、アップルのスティーブ・ジョブズ氏、テスラのイーロン・マスク氏、ソフトバンクの孫正義さんや有名ベンチャー企業の創業者などを目標にすべきではないです。
自分の身近にいるならば、ほとんどの人には、目標としては遠すぎて、現実味がありません。
目標にするのは、自分の近い距離にいる人にすべきです。
そもそも、こういった人たちは、複業や理想的な働きかという価値意識で仕事をしていません。
未来の世界を想像することに向けて働く、規格外のビジネスマンといえます。
「大事の前の小事」という言葉もあるように、まずは小さな目標達成を積み重ねていくのが良いですね。
なので、自分を重ねられる人を目標にするのが、イメージがつきやすく、小さな目標を設定しやすいです。
まとめ
本書からは、人生の折り返し地点である、40歳前後かつ会社員としてだけの働き方に、不安や悩みを抱えている人の励みなります。
会社員として定年まで働き、その後は何をすれば良いのか。
人生100年時代と言われている中で、65歳で会社員を辞めても、残りは35年もあります。
長く苦労をしながら会社へ貢献してきましたが、無情にも強制的に引退をさせられます。
そもそも「あなた65歳になったから、もう引退してもらって良いですよ~」というのは、冷静に考えると、結構ひどい制度です。
若い頃は退職の話をしても「あなたは必要だから」と人事担当に引留めをされますが、年をとるとこんなものです。
自分なりの人生をどう創っていくかを、前向きに考えさせられ、複業という働き方に邁進していこうと思います。
以上です。